Monday, February 11, 2008

差別と言葉

今日は月曜日。週の始まりはいつもどきどきしながら始まる、、、。

今日の1日はアニメーターのクラスや、アニメーションの歴史のクラス、人物画のクラスなどなど、休憩をはさみながら1日大忙しでした。

そして最後の2時間のクラスは演技のクラス。

アニメーションなのに、”え?演技?”と思う人もいるでしょう、、、実はアニメーターこそ絵で表す俳優とよばれているくらい演技の勉強が大切なのです。でもこの演技のクラス、台詞もなければキャラクターもない。その場、その場でやっていかなければならないクラス。(一度学校でやって、ぜったいとりたくない~と思ったクラス。というか、私はあまりアニメーションに役に立つ気がしない、、、)

私のグループの4人女の子はみんなシャイ。”あ~行きたくないね~” ”あんまり役にたたないしね~”とお互い言い合い、ぞろぞろとクラスへ。

クラスは15人程度の只今研修中のアニメーターたち。

初めは、エクササイズとしてグループで手をたたいたり、爆弾を運ぶまねをしたり。そのなかで、一人、私以外の外国人、フランス人のリヴァ。アメリカにきてまだ2年しかたっていないため、英語もまだあまり上手でない。爆弾を運びながら、”Swish!!”とか”Boom!”とか”Boink!”とか言わなければならない。彼は間違って、

”Bonk!”

といってしまった。すると全員が大笑い。彼はとても気まずい顔をしていて、とってもかわいそうだった。ゲームをするのにも大変なのに、語学が違うとその倍になる。脳みそがいたくなる。

私はそれを馬鹿にしている男子にとても腹が立った。

その後、休憩時間に、私がその男子たちの後ろに座っていると話をはじめた。

男子A”僕の友達の彼女が日本人でさ~はさみを切るときとか”チョキチョキ”っていうんだぜ~”
男子B”え~チョキチョキ~”(馬鹿にしたようにアジアンアクセントで)
男子A”で、犬はワンワンってなくんだってさ~”
男子C”チョキチョキ~ワンワン~。あ~カンボジアの人がこんな風にいってたぜ~、、、ワタシハカンボジアカラキマシタ~”(アジアンアクセントで)
男子A”それはベトナムアクセントだろ”

とわっはは~と3人がわらってました。最後誰かが、”おい、差別者、やめろよ~”(ジョークか本気か、、)

この3人は私が日本人ということも知らず、私が彼らの真後ろに座っているのにも気付かず、笑っていた。(私の隣に座っているラヴィは苦笑いをしていたけど)

この会話、差別になるのかならないのか、それはどうだかわからない。ただし、日本人ということで馬鹿にされた気持ちになったのは確かだった。

帰りの車のなか、マットにその話をしていると、涙がとまらなくなった。怒りなのか、悲しみなのか、傷付かれたのか、、。私がこの国に住む限り、私がアジア人で日本人としての差別はもっとあると思う。言葉の違い、アクセント、文化の違い。日本人というだけで差別されること。

そのことをマットに話して気付いたのは、それは日本でもありうることだということ。太っているから、顔がかわいくないから、性格が人と違うから、、、とそれだけで、まわりがその人を差別したり偏見することは大いにあると思う。

そういう状況に陥られたとき、自分がどう判断するか。私はどうもこの気持ちを表せられず、マットに話て、泣いてすっきりしたけれど、彼らに対してうじうじ考えるよりも、私は私。彼らがどう思うかなんて関係ない。と割切っていかなければならないと思う。そしていつか、彼らの会話を許せる心になりたいと思う。(当分無理だな)

休憩後、私の番になったとき、思いっきり私が日本人だということをアピールしたら、後で一人の男子が”ァ~君、日本人なんだね。日本でははさみをチョキチョキ、犬をワンワンというんでしょ?”と、ジョークではなく、真剣にただ興味心で聞いてきた。

おそらく一人一人話せばいやなやつではないと思う。おそらく悪い心なしに話していたんだと思う。(私も中学のころ韓国人のまねとかして、笑ってたし、、、)同じ研修チーム、アニメーターだし、仲良くしなきゃ。(マットと車のなかで話して、思う存分泣いたらすっきりした。どうしてもってことがまたあったら、うったえてやるけどね!)

No comments: