Thursday, July 31, 2008

言葉

昨日、お友達のまなみちゃんがスタジオに遊びに来ました。まなみちゃんとは大学1年生からのお友達。知り合ったのは大学にある保育園で一緒に働いていて、子供が好きというのと、真剣な話も深い話もなんでも話せる相手です。

まなみちゃんは教育学部を卒業して、ただ今、ロスの小学校の先生3年目!私も子供が好きだし、まなみちゃんと話すと、いつもインスピレーションをもらっています。

昨日の話で、一番すごいな〜と思ったのが、子供への信じる心。

夏の講習(サマースクール)の算数を4年生5年生に教えているまなみちゃんの話。(うまく書けるといいけど、、、)

まなみちゃんの学校は、ロスの南側にある、あまり治安はよくない地域で、子供たちも経済力がすくない家庭で育っている子供たち。特に多いのは黒人系の子供たちで(人種差別をしているのではなく)、彼らの文化上、人をせえぎって言葉を話したり、大声で話したりする文化だそう。また、経済力がすくない家庭の親は責任を認めず、責任逃れをする人が多いらしい。

そういう家庭で育っている子供たちを教えているまなみちゃんですが、今週、4年生の女の子デスティニーと、小さなことで注意をした出来事によって、問題が起きたらしい。

先生の注意を気に入らなかった彼女は、まなみちゃんが教室にきたとたん、いや〜な声をだしたり、吐くまねをしたり、周りの女の子と内緒話で笑ったり。たとえ10歳の女の子でも、私がされたら、なにもできなくなってしまいそうだと思った。ある意味、日本でもよくある、生徒が先生をいじめるケースにとっても似ていると思った。

でも、そこで負けるまなみちゃんではない。

クラスの後、デスティニーを呼び出して1対1できちんと話したそうだ。

”I know you are making all the faces and I heard everything you said. And I know you are doing that to make me feel very sad. But I want you to use your words to tell me how you feel. You don't need to make all the faces to make me feel bad. So what do you want to say to me?"

(先生をいやな気持ちにさせるために、吐くまねをしたり内緒話をしたり全部聞こえてたよ。でも、なにか伝えたいことがあるなら、きちんと言葉を使って先生にいいなさい。人をいやな気持ちにさせるために、いろんな行動をとる必要はないのだから、あなたは何が言いたかったの?)

面と向かってきちんと話せるまなみちゃんはすごいな、と思った。特に、デスティニーの親は、きちんと言葉を使って人と接したり、責任をきちんと認めたり、そうした教育がされていないから、学校でもおなじように先生でも友達でも接していたのだと思う。問題が起きたとき、きちんとその子供と1対1で話して、その子供をきちんと納得させるまで話せる能力は、才能だと思う。

”先生はあなたがきらいで注意したのではなくて、先生は校長先生と約束したことをきちんと守っているだけよ。そうしなければ、校長先生は私のことを信頼できなくなってしまうでしょ。”

最後は、お互い謝って、デスティニーはまなみちゃんにハグやらべたべた大好きになってしまったらしい。

この話はとってもすてきだな、と思いました。私ははっきり面とむかってうまく話もできないし、きちんと自分の意見をいい、問題に立ち向かった、それを解決したまなみちゃんをとっても尊敬しました。これからも先生、がんばって欲しいです!

PS ちなみに、かえるとプリンセスの予告編がオンラインにでました。こちらで〜す!
http://disney.go.com/disneypictures/princessandthefrog/

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